物流機器(フォークリフト)とは

◆フォークリフトの歴史
フォークリフトは1920年代にエールやクラーク等のいくつかの企業によって開発されました。そのあと、大手自動車メーカーの新規参入によって改良され市場拡大が進みます。

昨今では、国内の主要フォークリフトメーカーと海外メーカーの数を合計すると数十社にものぼるフォークリフト市場となりました。
国内でも年間14万台以上も生産される巨大な市場にまで成長してきました。近年では、喜ばしいことに日本製のフォークリフトが国内外問わずユーザーからとっても高い評価を受けているのです。

その日本でのフォークリフトの始まりは、今から60年ほど前の昭和14年で、官営の八幡製鉄所でのバッテリータイプのフォークリフトといわれています。

当時は戦時中であり、外国語の使用が禁止されていた為、「腕昇降傾斜型蓄電池運搬車」と日本語で表現されていました。
又、昨今において使用されているエンジンタイプは、昭和30年代の中頃に開発、製品化されたものと言われています。

フォークリフトの免許・登録・課税関係

◆フォークリフト運転資格
 積載量 1t 未満のフォークリフトを構内にて運転するためには、労働安全衛生法に定められた特別教育を受講しなければ運転できません。また、積載量が 1t を超えるフォークリフトを構内にて運転するためには、規定の条件により労働安全衛生法に定められた運転技能講習を受講して、フォークリフト運転技能修了書を取得しなければ、その業務には就くことができません。

*例 運転技能講習受講資格(建設荷役協会)
11時間コース 31時間コース
①普通免許以上の免許を有し、特別教育受講後3ヵ月以上運転業務に携わっている者。
②大型特殊免許取得者。(キャタピラ限定を除く)
①普通自動車以上の免許を有する者。

◆フォークリフトの登録

 フォークリフトで公道を走行するためには、小型特殊車輌は小型特殊免許(普通自動車免許に付帯)を取得し、市町村にて小型特殊ナンバーの申請しなければ公道走行はできません。また、大型特殊車輌の運転には大型特殊免許を所有し、フォークリフトも大型特殊車輌として運輸局の陸運支局にて車検を取らなければ公道走行はできません。

◆フォークリフトの課税
 構内のみで使用するフォークリフトには、市町村、陸運事務所への登録申請は有りませんが、固定資産税の償却資産として課税されます。構内のみを走行するフォークリフトに市町村登録をして小型特殊ナンバーを申請した場合、小型特殊自動車税の方が固定資産税よりも安い場合があります。
 小型特殊自動車を含んだ軽自動車税とは、公共用途等の免除、又は一部の減免規定を除いて、公道を走行をするしないを問わずに課税対象となります。そして、軽自動車税を納税した証としてナンバーが交付されます。大型特殊の場合については、運輸局の陸運支局での登録が必要になります。この場合は、自動車重量税の対象になり、車検が必要となり固定資産税の償却資産対象となります。
 詳細については、弊社担当者または各市町村の軽自動車税担当部署にお問い合わせください。

フォークリフトの種類
エンジンフォーク  バッテリーフォーク
動力源にガソリン、軽油、LPG、CNG、などの燃料を使う内燃機関を使用しており、駆動方式はクラッチ式とトルクコンバーター式の2種類が有ります。前方に荷役部を、後方にバランスウェイトを配置したカウンタータイプです。 電源に大型バッテリーを搭載して、動力はモーターを使用しています。以前は直流(DC)モーターのみでしたが、昨今は高性能の交流(AC)モーターが開発され、バッテリーフォークリフトのモーターの主流になっています。バッテリーは繰り返し充電ができる、排ガスを出さない、低騒音、などの環境問題に適しているうえ、燃料コストが安価などの理由によりシェアが増えています。形状はカウンタータイプリーチタイプが有ります。


カウンタータイプとリーチタイプの違い
  カウンターフォーク
Counter-balance-forklift
リーチフォーク
Reach-forklift
意 味 前に転倒しないように、荷物の反対側に重りを付けて、バランスをとったフォークリフトの意味 狭い場所に腕を伸ばすように、荷役部を伸ばすことができるフォークリフトの意味
動力源 エンジン・バッテリー(モーター) バッテリー(モーター)
特 徴 ・前輪駆動
・マストがシリンダーにより前傾、後傾する
・座って運転
・後方にバランスウェイトを配置
・運転方法は車と殆ど同じ
・リヤタイヤで方向変換
・エアータイヤ・ノーパンクタイヤのどちらかを選択
・舗装路と非舗装路が走行可
・モーターによってドライブタイヤを駆動
・車両は停止したままでマストが前後に移動する
・一般的に立って運転
・中央部に大型バッテリーをウェイト代わりに配置
・ブレーキペタルを踏むことでブレーキ解除
・ハンドル真下のドライブタイヤで方向変換
・ノーパンクタイヤのみ
・舗装路のみ走行可
 
フォークリフトのバッテリーについて
 



 バッテリーとは、電気エネルギーを化学エネルギーに変換貯蔵(充電)して、必要に応じて電気エネルギーとしてとりだす(放電)ことができる電池のことをいいます。
 フォークリフトには2種類のバッテリーが有ります。ひとつはエンジン車のセルモーター始動用のバッテリーです。これは、自動車などに使用している一般的なバッテリーで、鉛合金製格子に鉛粉を糊状にして塗りつけたぺースト型といいます。

 もうひとつは、バッテリーフォークリフトに使用しているファイバクラット型というタイプです。ファイバクラット型は、ガラス繊維製チューブの中に作用物質(鉛)を充填したもので、特に振動に強く、長寿命、高性能の極板です。極板には陽極板と陰極板があり、この極板が内部で短絡するとバッテリーの電気エネルギーが熱エネルギーとして勝手に消費されてしまいます。これを防ぐために両極板の間にゴム製の隔離板(セパレーター)が設けてあります。セパレーターには電解液を良く通すように無数の小穴があり、耐酸性に優れています。

 電解液には蒸留水と硫酸を混合した稀硫酸が用いられ、液温20℃で完全充電時の比重は1.280です。
バッテリーの単セルはひとつが2Vでこれは乾電池の単3電池と同じです。この2Vのセルを直列に12個繋げれば2V×12個=24Vとなり、24個直列に繋げれば48Vのバッテリーになるわけです。

 バッテリー本体はバッテリー式フォークリフトの主たる装置でとても高価な部品です。日頃のメンテナンスによっては、購入後すぐに駄目にすることも寿命いっぱいに長い間使用することもできるのです。


バッテリーの寿命とメンテナンス

使用環境にもよりますが、各メーカーがJAS規格により公表しているデーターでは以下のとおりです。

蓄電池寿命 :充電、放電を1サイクルとして、1200~1500サイクル
       *毎日1サイクル使用の場合 約、4年~5年
電解液比重 :1.280(完全充電時)
       *液温度 20℃
放電終止電圧:1.70V(単セル)

 バッテリーは製造された瞬間から自然放電を始めているので、新品のバッテリーでも使用前には充電をしなければいけません。これで1サイクルです。短時間で放電、充電を繰り返せば、アッという間に10サイクル100サイクルとなってしまいます。つまり少しの時間だけ使用したにも関わらず、バッテリー残量がまだそんなに減っていないのに充電をすると、サイクル数は増えていきます。また、それだけではなく充電を繰り返すことによって、バッテリーは冷却されることなく加熱されていきます。実はこの加熱による蓄熱が、バッテリーの内部破壊を引き起こし寿命を縮める原因なのです。

 バッテリーを構成している極板は鉛で出来ていることは前述いたしましたが、バッテリーが加熱されて水温が60℃を超えると、この鉛が破損(剥離)していくのです。この剥離した鉛が不純物と結合して再付着し、極板を覆いバッテリー内部のイオン反応を出来なくさせることを、サルフェーションと言います。
バッテリーはモーター使用時(放電)にも発熱していますから、放電、充電を絶え間なく行うことは、バッテリーを加熱しながらバッテリー内部を破壊していることになります。

 使用頻度の多い現場では、バッテリーフォークの連続使用を避けて、予備車輌と併用したり予備バッテリーを用意するなど、計画的に使うことがバッテリーの寿命を延ばすためには、とても大事な事です。

 バッテリーが加熱によって蓄熱されると、バッテリー内に入っている冷却水も蒸発して減っていきます。実はこの硫酸と蒸留水との混合液である稀硫酸液は、冷却効果以外に鉛極板の保護と電子発生のための役割を持っています。鉛極板が液不足のため空気中に長時間露出すると、露出部分から劣化していきます。そして陽極板と陰極板の間で電子の活動が悪くなってしまいます。つまり、液が少なく極板が露出しているバッテリーは電気の発生量が少なくなり、寿命も短くなるということです。

バッテリーの取り扱い

バッテリーの寿命を延ばすためには、以下のことを守ってください。
過放電をさせない
過充電をしない
バッテリーの管理
電解液の管理
バッテリーの清掃
むやみに均等充電を行わない
充電中またはバッテリーが高温でガス発生中は火気厳禁
作業中、段差が有る場所などでは徐行し、ショックを与えない

弊社では、国産バッテリー各メーカーおよび外国製バッテリーまで幅広く取り扱っております。
バッテリーの買い替えを御検討のお客様は、是非一度御見積を御用命下さい。